鳴門の渦潮。海流がぶつかって、ぐるぐると渦ができる珍しい自然現象です。渦は常にある訳ではなく、出来ては消え出来ては消えを繰り返しています。
そんな渦潮ができる様子を、なんと真上から観察できるスポットがあるのです。遊覧船ではありません。あくまでも自負の足で歩いていける場所です。
そう、橋の上。鳴門海峡にかかる大鳴門橋には、「渦の道」という渦潮の見学施設が設けられています。絶景が見られるオススメのスポットです。
渦の道をご紹介します。
鳴門の渦の道ってどんなところ?実際に訪れてきましたのでレポートしたいと思います。
鳴門の渦潮について
まずは鳴門の渦潮について。ラーメンに入っているうずまき模様のかまぼこ「なると」。もちろん鳴門の渦潮がモチーフとなっています。世界的も有名で、世界三大潮流の一つでもあります。
そもそもどうして渦が発生するの?不思議ですよね。それは潮の満ち引きと地形が関係しています。紀伊水道の満潮の波が淡路島を回り込んで鳴門海峡に到達する頃、紀伊水道の方は干潮になります。すると鳴門海峡の北側の水位が高く、南側の水位が低くなり、細くなった鳴門海峡へ一気に海水が流れ込みます。
鳴門海峡は中心部が水深90mとかなり深くなっています。水深の深いところは海流が速くなり、岸に近い浅瀬はゆっくりな海流が流れます。速いところでは、時速20kmもの速さに。この速い海流と遅い海流がぶつかることで、渦潮ができるのです。

渦の道の概要
四国と淡路島に挟まれた鳴門海峡。そんな海峡を陸続きにしたのが「大鳴門橋」です。鳴門海峡の上を通過する大鳴門橋。まさに渦潮の真上にかけられています。
大鳴門橋に遊歩道を設け、渦潮を真上から観察できる施設が「渦の道」です。
渦の道は全長450mの遊歩道。結構長いですね。高さは海面から45メートル。所々ガラスの床が設置されており、運が良ければガラス越しに真下の渦潮を見ることができます。
渦の道
・営業時間 夏季(3月〜9月):9:00〜18:00
冬季(10月〜2月):9:00〜17:00
GWと夏休み期間:8:00〜19:00
・休館日 3月6月9月12月の第2月曜日
・入場料 大人:510円
中高生:410円
小学生:260円
渦の道で渦潮を見てきました!
駐車場に車をとめて渦の道へ向かう途中に、高速道路を跨ぐ歩道橋があります。大鳴門橋を一望できます。この下に渦の道があります。

渦の道はここから。

入り口です。

チケット売り場。

このような通路を進みます。もともとは四国新幹線を通す予定のスペースであったらしい。

上は道路であり、車がビュンビュン走行しています。

距離があるので、所々に休憩所が設けられています。

途中の通路はガラスがなく金網だけ。強い風が吹いており、髪が乱れます。

所々にこのようなガラスの床が設置されています。

通路の一番奥に展望室があります。

この展望室の真下あたりで渦がたくさん発生しています。ここにもガラスの床が複数設けられています。

渦潮は見える?

おっ!渦潮が!渦潮は常に存在せず、生まれては消えていきます。渦潮ができる様子を上から眺められるので、結構面白いですよ。

鳴門海峡は、川のように速い海流であることが分かります。鳴門は鯛が有名ですが、この速い海流で鍛えられるのでしょう。

渦の道は絶景スポットでもあります。

鳴門山展望台にも行ってみよう
渦の道の見学が終了したら、鳴門山展望台にも登ってみましょう。
途中このような登りがあります。夏場だったので、汗ダラダラに。

鳴門山展望台です。

展望台から鳴門海峡を見渡すことができます。まさに絶景。

海峡の中央部だけ海の色が異なるように見えます。恐らくこの辺の流れが速いのでしょう。上から見るとよく分かりますね。

まとめ
以上「渦の道」をレポートしました。鳴門の渦潮見学は、遊覧船に乗って間近に見ることもできますが、こちらの渦の道もオススメです。橋の上から渦潮を見るという特別な体験ができます。それに大人一人510円と入場料も安価なのが嬉しいですね。
淡路島や徳島に訪れた際に、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
