「馬」というと競馬場を駆け抜けるサラブレッドが思い浮かびます。サラブレッドが走る姿は美しいですよね。
サラブレッドはイギリスで品種改良された種類であり、当然昔の日本には存在しません。日本の在来種はもっと小ぶりな馬だったようです。時代劇で立派なサラブレッドに跨っているシーンは、実はあり得ない場面。でも、小さな馬だとサマにならないですね。
日本の在来種の一つに「野間馬(のまうま)」があります。今では数が少なくなっていますが、愛媛県今治市の「のまうまハイランド」で飼育されています。
この野間馬ハイランドがおすすめのスポットなのです。今治に行った際には、是非立ち寄ってみては?小さなお子さんがいるなら、特におすすめです。
のまうまハイランドって?
のまうまハイランドは愛媛県今治市にあり、日本の在来種である「野間馬」を飼育しています。まずはのまうまハイランドについてご紹介。
野間馬って?

そもそも野間馬ってどんな馬?
野間馬は日本の在来種の中でもっとも小さな種類です。体の高さが120cm以下で寸胴な体型。サラブレッドと違って、愛嬌のある姿をしています。可愛いお馬さんです。
野間馬は、江戸時代に現在の愛媛県にあたる松山藩で生産され始めました。馬体の大きさに基準を設け、一定以上の大きさの馬は藩に徴用され、小さい馬は農耕用として活用されました。この農耕用の小さな馬を繁殖させたのが野間馬へ。小型ながら力も強く、農耕に向いていたようです。
しかし、明治になると軍用の目的から小さな馬の生産が禁止されてしまいます。その結果、一時は4頭まで数が減少してしまいました。現在はこの野間馬ハイランドで繁殖が行われ、50頭を超えて飼育されています。
のまうまハイランドについて
そんな野間馬を飼育しているのまうまハイランド。今治市が運営する野間馬の飼育を目的とした施設です。
園内では放牧中の野間馬を見学したり、小学生以下の子供であれば乗馬体験ができます。そのほか小動物との触れ合いや大きな遊具があったりと、小さなお子さんがいるならおすすめのスポットです。何より入場料無料!が嬉しい。
野間馬ハイランドで遊ぼう!
のまうまハイランドに遊びに行った様子をレポートします。うちの子も、ドキドキしながら乗馬を体験してみました。かなり楽しかったようです。
入場料だけでなく駐車場も無料。これは嬉しいですよね。リーズナブルに遊ぶことができます。

放牧場で野間馬がのんびりと佇んでいます。結構お客さんの方に近づいてくれるので、記念写真が撮りやすい。サービス精神溢れたお馬さんたちです。

3頭揃ってカメラに収まってくれました。小さくて可愛いですね。

5歳の女の子と比べてもこの大きさ。優しそうな顔ですね。

厩舎も近くで見学することができます。

近づくと噛まれてしまうことがあるようです。手を出したりせず、離れて見学しましょう。

のまうまハイランドの目玉は乗馬体験でしょう。体重が25kg以下の3歳〜小学6年生まで子供が体験することができます。小さなお馬なので、大人は乗馬できません。トラックを1周します。
早速うちの子も体験してみることに。

この建物は「まきば館」です。乗馬のチケットはこちらで販売されています。

チケットの券売機です。
乗馬は、午前(10:00〜12:00)と午後(13:00〜15:00)に体験できます。それぞれ先着50人まで。乗馬を希望するなら、早めに行くことをおすすめします。
乗馬料金:1周200円

乗馬にはヘルメットと防護ベストの着用が必須です。もちろん貸してもらえます。
馬はゆっくり歩いてくれますし、係の方もついてくれるので、危険性はほとんどないと思います。乗る前は緊張していたうちの子ですが、かなり楽しかったようです。馬に乗る経験って、あまりできないですよね。貴重な体験です。

馬とは関係ありませんが、テンジクネズミとのふれあいも。5分交代で抱っこさせてもらえます。テンジクネズミも可愛いですね。

園の奥の方には、このような巨大な遊具もあります。

まきば館では、野間馬グッズが販売されています。このタオル、何だかすごく欲しくなります。

まとめ
以上愛媛県今治市ののまうまハイランドをご紹介しました。江戸時代に生産された日本の在来馬野間馬を飼育する施設。小さくて可愛い野間馬がたくさん。無料で遊べますので、ちょっと旅の途中に寄ってみても良いかもしれせん。小さなお子さんがいるならなおさら。乗馬体験は、いい思い出になるでしょう。