温泉といえば、火山の近くを思い浮かべます。火山のない中四国地方は、あまり温泉地というイメージがありません。確かに有名な温泉地は少ないですが、瀬戸内にも素晴らしい温泉があります。なかでも道後温泉が有名ですよね。瀬戸内に遊びに行くなら、是非温泉も一緒にいかがでしょう。
瀬戸内でオススメの温泉地5選
瀬戸内で人気の温泉地を5つご紹介します。ご紹介する温泉地があるのは、愛媛県、山口県、広島県、香川県。瀬戸内の各県に温泉地があります。ここで紹介していませんが、もちろん岡山県にも。湯郷温泉が有名ですね。瀬戸内というよりは内陸寄りなので今回の記事では選んでいませんが、もちろんオススメの温泉地です。
道後温泉

まずはここ、道後温泉。全国的にも有名な温泉ですね。愛媛県松山市にあります。歴史のある温泉であり、松山が舞台の夏目漱石の小説「坊ちゃん」では、道後温泉も「坊ちゃん湯」として作中に登場します。さらに歴史を辿ると、なんと聖徳太子も訪れたことがあるのだとか。
道後温泉と言えば、道後温泉本館ですね。1895年に建てられた共同浴場です。道後温泉のシンボル的な存在。千と千尋の神隠しで登場する油屋の参考となったようです。
泉質は単純温泉で、源泉の温度は41〜52度です。
温泉街は賑やかで、四国を代表する観光地となっています。商店街は遅い時間まで空いているお店が多いので、食後に散歩しても楽しいでしょう。
湯田温泉

山口市の市街地にある温泉です。ここも歴史ある温泉で、かつては長州の志士たちが集って、倒幕のための会合を行ったとか。泉質も優れ、種田山頭火も愛したそうです。
周囲には温泉街が広がり、白狐が温泉を発見したという伝説から、あちこちで白狐の姿を見かけることができます。
泉質はアルカリ単純温泉で、64〜73度と源泉はかなり高い温度となっています。また、1日2,000トンと豊富な湯量を誇ります。
宮浜温泉 宮島温泉

世界遺産宮島の対岸にあるのが、宮浜温泉です。宮島を眺めながらのお風呂は最高です。そして、宮島にも温泉があります。確かに宮島の参道を歩いていると、あちこちに旅館がありますよね。世界遺産の中で温泉に浸かる特別な体験ができます。
泉質は塩化物泉や重炭酸土類泉です。
宮島観光の基点として、宮島や宮浜温泉はいかがでしょうか。宮浜温泉に宿泊しても、宮島口からフェリーですぐに宮島へ訪れることができます。
こんぴら温泉

香川県の代表的な観光地「こんぴらさん」。正確には金刀比羅宮と言います。古くから広く信仰を集めた神社です。長い石段で有名ですね。こんぴら温泉郷は、もともとは江戸時代より金刀比羅宮の門前町として栄えてきましたが、温泉が出たのは1997年とかなり最近なのです。石段を登った疲れを癒すのに、こんぴらさんの温泉はいかがでしょう。
小豆島温泉

オリーブの産地として有名な小豆島。瀬戸内の比較的大きな島です。香川県に属します。直島などと並んで、瀬戸内国際芸術祭の舞台となっています。
そんな小豆島にも温泉があります。淡路島の洲本のように特定の温泉地があるというより、小豆島に湧き出る温泉の総称として、小豆島温泉と呼ばれます。瀬戸内の離島である小豆島。たくさんの離島が浮かぶ瀬戸内ならではのリゾート地ですね。
まとめ
瀬戸内でオススメしたい温泉地を5つご紹介しました。有名な道後温泉や、瀬戸内の離島にある温泉、さらには世界遺産の温泉などバラエティに富んで面白いですよね。今回は、瀬戸内海に近い温泉地をご紹介しましたが、中四国エリアにはご紹介した以外にも素晴らしい温泉がたくさんあります。例えば山陰に目を移すと、山口県の長門湯本温泉、島根県の玉造温泉、鳥取県の皆生温泉や三朝温泉などが。四国の山奥には徳島県の祖谷温泉があります。
是非瀬戸内をはじめ中四国エリアの温泉でゆっくりしてはいかがでしょうか。